お子さまの歯の予防
乳歯の虫歯は、永久歯の歯並びに悪影響を及ぼす可能性がありますので、しっかり治療し、予防することが大切です。
お子さまの歯磨きにお困りの保護者の方や、お子さま自身を虫歯から守り、歯を強くしていくためのご提案をさせて頂きます。
定期検診
当院では、お子さまの定期検診に以下の３つのことを行います。
１．歯磨きチェック
歯垢が赤く染まる染色剤を用い、毎日のブラッシングで歯垢がしっかりと取れているかどうかの確認を行います。
また、保護者の方には、歯磨きが好きになる為の仕上げ磨きの方法を、大きなお子さまには自分できちんと歯磨きができるよう、ご提案させて頂きます。
２．歯のクリーニング
お口の中に溜まってしまった歯垢や歯石を、歯科衛生士が徹底的に取り除きます。
３．フッ素塗布
歯のクリーニングをした後は、グレープやピーチ、バナナなどの味がするフッ素を塗ります。
フッ素には、ごく初期の虫歯を修復したり、強い歯質をつくり虫歯になりにくくする効果があります。
シーラント
虫歯になりやすい場所の第一位は奥歯の噛み合わせの溝です。
溝が深く複雑な形状をしているだけでなく、歯ブラシが届きにくいため、虫歯菌がたまりやすくなるからです。
シーラントは、奥歯の溝をフッ素入り樹脂で封鎖し虫歯菌の進入を防止することで虫歯を予防します。
お子さまの虫歯治療
お子さまの歯、特に乳歯の頃や生え変わったばかりの永久歯の頃は、大人の歯と比較して歯の質が弱いため虫歯になりやすく進行も早いのが特徴です。
また、乳歯の虫歯は大人と違って白くなることが多く、虫歯になっても気づかずに進行が進んでしまうことも少なくありませんので
定期検診で、虫歯予防と虫歯の早期発見が大切です。
笑気吸入鎮静法
歯医者が怖い、というお子さまはたくさんいらっしゃいます。
当院では、怖くて治療が難しいお子さまには、笑気吸入鎮静法という手法で治療を行います。
笑気吸入鎮静法は、酸素と同時に亜酸化窒素ガスを経鼻カニューレ（子供達は『ぞうさん』と呼びます）を使って吸入し、リラックスしながら治療を行う方法です。
3～5回程度で『ぞうさん』は必要なくなってしまいますが、毎回『ぞうさん』をリクエストしてくれるお子さまもいらっしゃいます。
再石灰化による虫歯治療
食事の後は口の中が酸性になり、酸が歯を溶かし始めます（脱灰）。
しかし、食後一定時間が過ぎると唾液の浄化作用により酸を中和し、溶けた歯を元に戻します（再石灰化）。
通常は脱灰と再石灰化のバランスが取れているため、虫歯になりませんが、
間食が増えたり、ダラダラ食べを続けていると、バランスが崩れ脱灰の時間が長くなり虫歯になってしまいます。
この脱灰が少し進行してしまったごく初期の虫歯の場合は、
フッ素を塗布することで、再石灰化を促進することが出来ますので
削らず治療するこが可能です。